自治省大臣より1997年3月14日(金)に”まちづくり一般部門”で表彰される。 |
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《受賞理由》
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映画を通してふるさと意識の高揚を・・・
●映像を活用したまちづくり(廃校舎を利用し群馬県人口200万人記念映画「眠る男」の 撮影スタジオ開設,その後資料館や商業映画制作にも活用されている)
伊参スタジオ公園整備 |
中之条町には,永い歴史があり,いたるところに貴重な遺産が息づいています。 これらの遺産をもとに,過去に何回も映画やテレビの撮影が行われてきました。
群馬県の人口200万人達成記念事業の映画「眠る男」の制作を依頼された 小栗康平監督が,撮影順位のため県内各地でロケハンをしていた時,ふと目に 留まったのが山間にひっそりとたたずむ木造校舎(後の伊参スタジオ)でした。
映画「眠る男」の撮影拠点として使用された伊参スタジオは,廃校になっていた 中学校を中之条町が改修したもので,出演者やスタッフの宿として利用され, 体育館内や校庭に映画のセットが組まれ,約6ヶ月間撮影が続けられました。
そして撮影終了後,県内各所で使われていたセットを移築し,各種映画資料を 展示しました。
映画「眠る男」は県内だけでなく東京でも上映され,モントリオール世界映画祭他 たくさんの映画祭に出品され,多くの賞を受賞しています。これらの受賞に触発され, 多くの人々が伊参スタジオ公園を訪れ,中之条町のイメージアップに大きく 貢献しました。
さらに,これをきっかけとして映画制作者からも注目を浴び,伊参スタジオを拠点 とする2本の映画が制作されました。また,テレビドラマやプロモーションビデオ の撮影も行われています。
中之条町を撮影拠点とすることから,多くの町民がエキストラとして出演して いることもあり,町民のふるさとづくり意識の高揚にも一躍を果たしています。
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新しい誘客型農業をめざして
●薬草をテーマにした「薬王園」の開設,そば打ち体験のできる「たけやま館」の開設 など農業振興による地域経済の活性化
日本一の規模の薬草公園「薬王園」 |
中山間地(ちゅうさんかんち)での新たな農業のあり方を模索した事業。全国最大の 薬草農業公園「薬王園」は,平成8年にオープンしました。施設は,薬草のテーマ パークで,広大な敷地の中に,沢田農業協同組合の薬王館,自然園,ハーブ園, 薬膳レストラがあります。また,町が事業主体の木工館,陶芸館,染色館など町が 事業主体の工芸体験村が併設されています。
地域の農家で採れた薬草などを県内で加工・販売するなど,農家所得の向上と新たな 観光拠点として,地域経済の活性化に大きな効果をもたらしています。 |
活性化センター「たけやま館」 |
町のシンボル嵩山(たけやま)を公園として整備し,活性化センターをオープン しました。ここでは,そば打ち名人が講師となって行う,地粉を使ったそば打ち体験や 白久保のお茶講体験(国指定重要無形民俗文化財)ができます。また,農産物の直販 のほか,日本画家平松礼二さんや中之条町出身の芸術家の作品が展示されています。
新しい観光拠点として多くの人が「たけやま館を」訪れています。
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問い合せ
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〒377-0424 群馬県吾妻郡中之条町大字**** |
中之条町**** |
電話 0279-75-****
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ファックス 0279-75-****
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自分たちの町を知ることがまちづくりの第一歩
●町民海外派遣事業やふるさと塾の開催,中学校3年生全員を対象とした空から訪れる ふるさと体験事業などの人づくり事業
中之条ふるさと塾の開講 |
「生活者から望む,もうひとつの理想像としての中之条町」を活動の基調とし, 地域リータートしての人材を育成するため平成6年に発足しました。
2年間の活動の中で,塾生22名がさまざまな方面から学習を重ね,シンポジウムや 先進地視察,その他のまちづくり活動を行い,住民からみた中之条のあり方を 模索してきました。
報告書「自分たちの町を知ろう」を作成し,関係者に配布してきた。 塾終了後のメンバーの自主的な活動として,平成8年度の美術展開催事業にも 積極的に参加して,今後の活動が期待されています。
『ふるさとの心 ふるさと中之条の再発見』をテーマとし,報告集「自分たちの 町を知ろう」の中で,塾生が選んだ町の自然・景観,建物・街並み,人物・名物, 伝統行事・文化財など,普段の生活の中で見過ごされがちなものを大切に保存して いかなければならないこと題材とした。これを中之条町伊勢町出身の画家鈴木ひで さんの絵画でひろく町の人々に紹介していく。 |
空から町をながめる体験学習 |
まちづくりの基本は,人づくり。自分の産まれ育った地域を誇りに思う人をたくさん 育てることが原点。
平成3年度から中学校3年生全員を対象に,ヘリコプターに登場し空から郷土の姿を見 つめる事業をしている。これによりふるさとの将来について考えてもらうと共に, ”ふるさとを愛する心”を育むことを目指しています。
平成8年度までで約1,700人の生徒が空からのふるさとを見つめなをし,感想文として 町の財産を残しています。これからのまちづくりに,中学生が書いた文章から いろいろなことが刺激となり役立っていくことでしょう。
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表彰制度・対象 |
昭和58年度に創設された「潤いのあるまちづくり」自治大臣表彰と昭和63年度に 創設された「活力あるまちづくり」表彰が,平成4年度から統合され「潤いと活力の あるまちづくり」表彰となり,「まちづくり一般部門」と「住民参加のまちづくり」 の2部門となった。 |
「まちづくり一般部門」都市環境や住環境の改善,自然環境の保全,地場産品の 開発等産業おこしの推進,地域イメージの向上など潤いと活力のあるまちづくりに 顕著な功績のあった地方公共団体を対象とする。 |
今年度の表彰団体:「まちづくり一般部門」12団体。「住民参加のまちづくり部門」 10団体 |
群馬県での受賞実績 |
「まちづくり一般部門」尾島町(平成5年) |
「住民参加のまちづくり部門」大間々町(平成7年) |
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