群馬県指定重要文化財

旧吾妻第三小学校

この建築物は,中之条町の中心地の高台に立つ明治初期の洋風学校建築として群馬県下は おろか関東地方においても貴重なものとして認められ,昭和53年10月に群馬県の重要文化 財に指定されました。 近代国家の確立を目指した政府は,明治5年国民教育の基礎の確立の為,「学制の頒布」を 行った。同年,前橋に小学校が設立され,群馬県内でも相次いで小学校が設立された。中之 条町でもこれらに刺激され,明治6年10月伊勢町林昌院本堂を教場として伊勢小学校が創設 された。(中之条町,西中之条村,伊勢町,青山村,市城村の5大字連合で設立) 明治11年郡区編成法施行と共に連合が変化し,分校に至った。 明治14年校舎建設の議が起こり,15年に学校新築の先鋒である者が戸長や県会議員に当選 し,16年に建築事業に着手し18年に竣工した。建築の資金は寄付により,設計は不明だが, 施工は樋田栄太郎があたり洋風建築物が完成した。大正7年9月以降は,昭和53年12月まで 中之条町役場庁舎として使用されてきた。昭和55年から56年にかけての保存修理事業に より建築当時の姿に戻されて,歴史民俗資料館として現在にいたっています。 ※旧吾妻第三小学校保存修理工事報告書より(昭和57年8月,中之条町教育委員会発行)




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