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中之条町歴史民俗資料館

第8回 埋もれた郷土の芸術家展 企画展 田村東谷作品展
ひなまつり展同時開催
2005.3.1(火)〜3.21(月)

〜中之条町歴史民俗資料館 館長 唐澤定市挨拶文〜 田村東谷作品展

 企画展「埋もれた郷土の芸術家展」開催の目的は、郷土のすぐれた先人の芸術活動を紹介し、地域文化を再認識するとともに、文化の向上に寄与するためであります。
  第一回は面造り名人といわれた彫刻家「町田清澄作品展」、第二回は日本画・俳画・俳句などの閨秀作家である「石原清華作品展」、第三回は洋画家として活躍した「田中稲三作品展」、第四回は二度の勅題入選の歌人「井上重徳展」、第五回は 「萩原秋水展」を、第六回は日本画家「大塚榛山展」、第七回は日本画家「上田渓畝作品展」を開催いたしました。
  今回は、中之条町大塚出身で、書家として活躍した田村東谷(理太郎1858-1947)を紹介いたします。東谷の祖父は田村こんさい(1807-1871)、父は吾山(1834-1916)でともに書家として知られた人物でした。東谷は幼少より、成績優秀で、明治9年暢発学校卒業後、教員となりました。明治31年退職して高崎市で塾を開き、漢文や数学を教授しました。明治37年、日露戦争が勃発すると、上毛新聞の記者として従軍し、その後、清国へ渡り、教師を務めております。若い頃より篆刻に興味をもち、原市(安中市)の山本有所に学んでおりましたが、清国でも、中国人に篆書・隷書の法を学びました。明治41年帰国し、各地で教鞭をとり、篆書・隷書を得意とする書家として有名になりました。昭和3年には前橋市田中町に転居し、悠々自適、詩書・篆刻に精励し、郷土史の研究成果を『上毛及上毛人』などに発表しております。また、東谷の書撰文である碑文は県内各地に建立されています。
  企画展開催にあたり、東谷の次女都木様・中之条町の吉田様はじめご協力ご指導下さいました多くの皆様方に厚く御礼申上げ、ご挨拶といたします
*なお、展示期間中、町民の方は無料でご覧になれます。
田村東谷作品展 田村東谷作品展 ひなまつり展


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